三浦通信 生垣のいろいろ・土塁垣 (2010/02/03号)

小高く盛り上げた斜面を締固め、崩れを防ぐために芝、リュウノヒゲ、ササ類等を植栽し、その天端に生垣を作ったものを土塁垣と言います。土塁を築くことによって外部からの進入を防ぐ生垣の役割を果たします。
土塁には土だけで盛り上げたものと、土留として擁壁(石積)を作った上に築いたものがあります。
上部の生垣の多くは通常整形に仕上がっていますが、玉作りで仕上げたものも見られます。
土塁垣では土塁と生垣また石積との高さの調和が最も大事で、調和の良いものは美観的にも優れています。

法面リュウノヒゲ仕上げとマキの生垣。武家屋敷跡

法面コクマザサ仕上げとカンツバキの生垣

法面芝仕上げとサワラの生垣(手前)コンクリート擁壁
法面芝仕上げとツゲの生垣(奥)大谷石積

法面リュウノヒゲ仕上げとハマヒサカキの生垣

法面ノシバ仕上げとヒサカキの生垣

(2010/02/03号 三浦 敢司 著